春夏秋冬〜季節を感じとけ〜
ファンタジーを少々。

第3話‐1

第3話「謎」

ここ数日いろいろなことが自分の周りで起こりすぎている。
どうしてこんなことになっているのか神楽にはさっぱり分からなかっていなかった。
それでも要たちはいつもと変わらない生活を送っている。
当たり前のことだったが、そのことについて悩まなくて良いのが神楽にはうらやましくてたまらない。
昨日は早退をしていたが、授業をなるべく休むわけにはいかない。
折角遺産で払ってもらっているのだからその分勉強せねばと両親がなくなったときに決めていたからだ。
「今日は……っと、珍しいこともあるんだな。」
リビングへ行くと、朝ご飯と昼飯用の弁当がそろっていた。
洗い物もしてある。
あまりにもきちんとしすぎて気持ち悪くなるほどだ。
「明日は嵐かな。」
それよりも凄い気象情報がおきていたことには触れずにぼそっといった。
「珍しいってひどくないっ!?」
「珍しいには変わりねぇだろ。」
「まぁそうなんだけどさ。俺すげぇ頑張ったんだぜ!」
ちらっと要に目線を合わせてみると「褒めて褒めて!」というかのような笑顔を見せる。
本当は4割ぐらい褒めて6割ぐらい説教をしてやろうかと思っていたが、この笑顔を直でみるとそうもいえなくなってしまう。
俺、やっぱり要に甘いのか?
「あぁ……偉い偉い。じゃあこれからはドンドン一人で出来るよな?」
「………たぶん。」
多分ということは出来ないというのと同意語であることを俺は十分分かっている。
それでもここまで一人でやり遂げたのだから立派に成長した証を暖かく見守ってやろうと思っていた。




  1. 2005/04/08(金) 20:46:57|
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第2話‐7

「……スっクスクスっ」
「………君は……誰だ?」
寝てから数分しか経っていないだろう俺は誰かの笑い声に遅いながらも反応した。
目を開けてみると部屋の窓に座っている女の子が見えた。
俺の部屋は二階にあるが、天井が普通の家よりも高いためにとてもじゃないけど女の子が登れるような高さではないはず。
一体どうやって登ってきたのだろう?
「私?私はねぇ……ふふっ今はまだ名乗らない。でも絶対に貴方からやってくるときが来るわ。」
「俺から?」
本当は少女の顔を見てみたいのだが、逆行で少女の顔がよく見えない。
「えぇ。もしかしたらもう一人の方が先にやってくるかもしれないけどね。」
又会える日を期待しているわ、という一言を最後に残すと急激な風が窓から入ってくる。
段々と目が開けられなくなり、目を閉じてしまうと少女の声がした。
「貴方はどっち側につくのかしらね。」
それは一体どういう意味だと問いただそうとすると少女は既にいなくなっていた。
周りを見てみるとあれだけ強い風で部屋が散らかってしまってもいいはずなのに全然散らかっていない。
もしかしたらこれは夢だったのかもしれないといえるような姿だった。
本当にこれが夢だったら良かったのに。
そうさせてくれなかったと知ったのはまだまだ先のこと。




  1. 2005/04/08(金) 19:34:54|
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第2話‐6

あれから俺は結局早退することになり、家で一人休んでいた。
本当は要も家に帰って俺の看病をしたかったらしいが、別にそこまで気分が悪かったわけでもなかったので授業を聞いとけと釘を刺しておいた。
アイツからきちんとしたノートを望んではいないが、ずっと家で心配されるよりはましだ。
なので珍しく一人でいるのである。
しかし、ベットの上で横になっても全然眠る様子もなくただ天井を見ているだけだった。
「俺ってこんなに想像力のあるやつだったっけ……?」
やはり家に帰っても考えることはこれしかない。
というよりコレが強すぎるのだ。
「いかんいかん。考えすぎは体に毒だ。」
この歳になって独り言が多いのもどうかと思うが、そんなことを気にしている余裕はない。
早く寝ようと目をつぶっているうちに本当に寝てしまっていた。




  1. 2005/04/08(金) 19:33:03|
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第2話‐5

「―――――――――――――ら、神楽!?」
心臓の鼓動が落ち着いてきて、ゆっくりと目を開ける。
かなり冷や汗をかいていたらしく、額にはかなりの汗をかいていた。
寝ている間にこんなに汗をかいたのは久しぶりだ。
もしかしたら初めてかもしれない。
「神楽、大丈夫か?」
光と要が心配そうに聞いてくる。
自分的には全然たいしたことはないのだが、他人から見ると凄くつらそうに見えるらしい。
実際夢の中の最後では凄く苦しかったし。
「あぁ……今は平気。」
「保健室行くか………神楽!?」
「え?」
そのとき激しい頭痛とともに顔が塗れていることに気づいた。
手で触ってみるとやはりぬれている。
夢の中でなくなんてこともしなかったはずなのに。
何に対して泣いていたのかが分からなかった。
「本当にどうしたんだ?」
要がハンカチを差し出して心配そうに聞いてくる。
俺はハンカチを借りて顔全体を拭いた。
涙が出た理由は、もしかしたらイエスと言う存在を見てしまったからかもしれない。
俺に瓜二つの顔。
夢の中で何もリアリティがあるわけでもなかったのに、何故か無視できない夢だった。
イエスとノウ、要と俺。
同じ位置にいて対極の存在。
もしかしてというやな予感のせいかもしれない。
たかが夢の中の出来事だと言うのに。
無視できないのはなんでだろう?
「なんでもないよ。ただ夢見が悪かっただけさ。」
要にはいえなかった。
夢の中の話をわらって話せればよかったのに。
本当はあの夢は真実ではないかと思ってしまっている自分がいる。
「そうか?ならいいけど。」
「あぁ……ただの夢さ。」
俺たちはこのときから今じゃとても考えられない悲劇が始まった。
もうこれ以上の平和が2人に訪れることはない。
少なくともこれからのことがずっと続くならば。
そのことを俺はこのときすでに本能で感じ取っていたのかもしれない。




  1. 2005/04/08(金) 19:31:35|
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リンク。

かなり前からあったんですが、リンクを張ってなかったので張ってみました。
私の言い訳などが入ってます。(えー)
たまに読んでみてください。
最初から読破してみるのもありです。
相当時間がかかるとは思いますが。
そんなわけで私の生態の一部恥ずかしい私生活がつまってます。



  1. 2005/02/24(木) 00:20:39|
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第2話-4

……あれ?俺っていつの間に寝てたのか??
視界が真っ暗になっていたことから俺はそう解釈した。
俺は目のフィルターを伝わって光が入ってくるのを感じる。
その光で段々頭が冴えてきてゆっくりと目を開いた。
目の前には晴れというより晴天と言える天気の空が広がっている。
体は水のによって浮いているらしく、凄く気持ちがいい。
心身ともに凄くリラックスしている。
「ノウ様」
俺の意識とは関係なしに体を起こして声の主のほうへ歩み寄った。
声の主は金髪の髪をしていて結構整った顔立ちをしている。
しかし何故か要にも少し似ている部分が歩きがした。
そして背中には本物か偽者かは分からないが白い羽が生えていた。
「イエス様が城でお待ちです。」
キリスト教者とか……?
イエスと言われて出てきたのがイエス・キリスト。
そういう理屈でキリスト教に関わることなのかと考えていたが、ノウ様と言われていたことでその考えは却下された。
「あぁ、分かった。すぐ行く。」
ノウは少年の下に近づいた後、ノウも羽を広げた。
俺はノウと感覚がシンクロしていたために自分がどんな羽が生えているかが分からなかった。
白い羽なのか、黒い羽なのか。
その羽を大きく広げ、城のある場所へと飛び立った。

「遅かったな。」
城の幹部席に座っていたのは銀髪の男だった。
椅子によっかかったまま、後ろにある窓の外を眺めながら話をしている。
話をするならコッチを向けよと心の中で愚痴を零す。
「精気を集めていたからな。」
銀髪の髪をしたイエスは椅子と一緒にゆっくりとこっちに体制を向ける。
そのとき俺は心臓の鼓動が激しくなった。
ノウの体には異常がないらしく、俺だけ抱え込むくらいに心臓の鼓動が激しい。
感覚は一緒の感覚なのだから一緒に苦しんでもおかしくはないはずなのに…。
このままだったらいつ破裂してもおかしくないような状態だった。
俺が気を失いそうになったとき、最後に見えたのはイエスの顔。
イエスの顔に写っていたのは、何故か俺と瓜二つの顔だった。
そこで俺の意識は途絶えてしまった。




話の展開が速すぎた気がします。
もっと文章に時間をかけて書こうと思っていたのに…
大失敗です。



  1. 2005/02/17(木) 17:25:53|
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祝300.

現実逃避に来てみたらもう既に300です。
更新してないサイトでもこれだけ来るんだと思うと申し訳なくなります。えぇ、とても。
追試が終わったらZero以外のファンタジーも書いて乗せようかなと思ってます。(あぁ…宣言しちゃったよ…。)
まだ設定すら浮かんでませんが。
それはテストのときにでも考えようかと思います。(ヲイ)
では。またのご来店(違)お待ちしております。



  1. 2005/02/14(月) 23:52:53|
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申し訳ありませんが。

私、追から始まって試で終わるものを2つもとってしまいまして、その勉学にはげむために18日ごろまで更新をストップします。
(といっても今もそんなに更新してませんが。)
精一杯応援してやってください。




  1. 2005/02/11(金) 12:17:55|
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第2話-3

「流石バイクの力だ……」
俺がバイクを降りて携帯の時計を見たら8時50分と書かれていた。
授業開始まで10分の余裕がある。
ちょっと荒い運転だったが、それでもこの10分の余裕には変えられない。
「バイクの力じゃなくて俺の力でしょ?」
「お前はもう少し交通ルールを改めろ。」
「でもそのおかげで遅刻しなかったじゃん。」
それを言われるとちょっときついものがあるが、今日の行動は明らかに要が悪い。
俺は少なくともそう思う。
「とにかく行くぞ。」
俺が先に歩いていると慌てて要が俺を追いかけてくる。
同じ講座のために一緒の教室へ入っていった。
「神楽、あそこに座ろ。」
ちょっと前の席だが、まぁ良さそうな位置を要が素早く見つけてちょっと小走りになりながら行った席のほうへ走っていった。
その列にはまだ誰も座っていないらしく、椅子が上がっていたためにとても移動がしやすい。
そのあと列で隣同士で座っているところに光がやってきた。
「よ。」
俺たちが座っているところまできて神楽の隣に座った。
「アレ?珍しいね。いつもは余裕なのにさ。」
「パソ室でレポートやってたら遅れちゃったんだよ。確か今日までだろ?」
レポートって今日までのヤツあったっけ……??
一つ一つの講義を月曜から順番に思い出しながらレポート提出のものを考えていた。
「あぁ……確かあったねぇ。」
と要までレポートについて同意してきた。
要よりも俺のほうが確実に宿題等に関しては覚えているはずなのに肝心の俺が全然思い出せない。
「神楽には関係のないものだよ。」
俺はこれがなんなのかが最後まで分からずに授業開始までずっと考えていた。




  1. 2005/02/11(金) 12:12:47|
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第2話-2

一卵性双生児のくせに何でこんなに性格が違うんだ?と真剣に考えてしまうときがある。
多分今もそのうちの一つに入ってしまうのだろう。
こいつとは全然性格が違いすぎる。
どこかの心理学者が一卵性双生児の性格も似ていると言っていたのは絶対にうそだなと確信できるぐらいだ。
「まぁ……いいけど。早く行かないと遅刻しちゃうよ?」
「えっ…今何…げっもうこんな時間か!?お前なんでもっと早く言わないんだよ!」
俺が急いで学校へ電車のある方向へ行こうとするが、思わぬ一言で足が止まってしまった。
「俺は全然余裕だもん。」
……ん?
こいつは今確かに“余裕”と言う二文字を言ったよな?
確か要は今日は俺と同じ授業から始まるはず。
だから必然的に一時限目からあるはずなのだ。
「……いまなんていった?」
「このくらい一回で聞き取れよ。俺は 全 然 余 裕 だ って言ったの!」
何で余裕の二文字が浮かび上がるんだ!?
皆電車だったよな、コイツ運転免許なんて持ってたっけ?
「俺ねぇ、バイク買ったんだv」
「バイク!?一体何処からそんな金が出てきたんだよ。」
「何いってんのさ。遺産から☆」
両親から俺たちへの遺産の一部がこんなことでなくなるなんて……
確かに普通の家よりは遺産がもらえているが、それでも成人するまでの間は2人で何とかやりくりしようと頑張っていた。
もはや頑張っていたのは俺だけかもしれないけど。
「ほう……俺とお前の約束覚えてないのか?」
「え〜っと……?」
「まさか忘れたなんていわないよなぁ!」
周りから見れば一体何があったんだというくらいでかい声で叫ぶ。
その声をもろに聞いてしまった要は耳鳴りがしたらしく、耳と頭を同時に手で押さえていた。
「神楽……朝っぱらから元気だねぇ……」
「誰のせいだと思ってるんだ貴様。」
「貴様って呼んじゃいやん。」
「なにが“いやん”だ。」
とりあえずこの状況から早く離れようと思っていた要はふと時計を見てこういった。
「あっもう8時15分じゃん。バイクでもちょっと時間キツくなってきたよ?」
時間のことを言われて目の前にあった壁時計を見ると本当に8時15分を指していた。
時計を見たと同時にバイクで怒っていたことをすみの方に置きつつも準備を終わらせて急いで玄関へ向かう。
「電車で行ったら確実に遅刻だよ。バイクで送ってあげよっか〜?」
「なんか上に立ってるような言い方だが確か何もかもお前が原因だったよな。送ってあげようかではなく『数々の無礼をお許しください。そのお詫びに是非送らせてくださいませ。』くらい言えんのか。」
「そんなこと言ってる暇ないよ。」
「まぁいい。今度からそうしろよ。」
バイクに向かって歩いていると要からヘルメットを投げられた。
それをあわててキャッチし、頭にかぶる。新品の匂いがした。
要がバイクにまたがった後、俺は黙って後ろに乗る。
「絶対手離さないでよ?」
「心配するな。俺はお前と心中は絶対にしない。」
要はバイクのエンジンをかけてバランスを保ちながらアクセルを踏んだ。




お気づきの方も多いでしょうが、2話から第1人称の書き方に変えました。
私にはこっちのほうがまだいいかと思いまして…。



  1. 2005/02/09(水) 10:36:57|
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祝200。

脈絡もない題名ですね。
いつの間にか200超えててビックリです。
こんなに更新してないサイトに…。
ありがたやありがたや。(誰)




  1. 2005/02/07(月) 11:49:33|
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第2話−1

第2章「夢」

次の日、今日も変わらない一日が始まろうとしていた。
朝になり、規則正しく頭の横にあった目覚まし時計が鳴る。
いつもと同じメロディーの音を素早く止め、寝起きの悪い体を無理やり起こす。
ベットから降り、朝の一通りのことをし終わったあとに今日は要がやっているはずの弁当作りを手伝ってやろうと階段を下りて台所へ行くが、何故か肝心の要の姿がない。
「……寝坊か。」
階段を急いで上って要のいる部屋へ行く。
「……オイ。」
そこにはやっぱりと言う姿があった。
要は呑気にベットで寝ているのだ。
「起きろ。」
低い声でとりあえずは呼んでみる。
本当はここで腹に足蹴りしてやろうかと思うのだが、「いきなり何するんだ。」と言われるのでいきなりはやらない。
「起きろっつってんだろ!?」
「ん〜っ」
「起きろってば!」
体をゆさゆさとゆする。
とりあえずゆっくり目を開けるがまだ完璧には目が覚めていないらしく、目の前にいる俺をみてぼ〜っとしている。
そのあと要は俺の腕を引っ張ってベットの中に引き込んでしまった。
「ぅわっ!何すんだよ!?」
「神楽〜。一緒にねよ〜……まだ7時じゃん。」
要はやらねばならぬことをすっかり忘れていた。
勿論、俺は昨日言っておいたにもかかわらず。
「今日はお前の番だろうが。それに親がいたときとは違って朝が一番忙しいって流石のお前だって分かってんだろ!?いい加減キレんぞ!」
流石に双子でもこの行動はどうかと思うが、朝が忙しいためにそんなことに構って入られない。
とりあえず足蹴りしてベットから降りた。
要が苦しそうな顔をしていたのを横流しして。
「ほら、さっさといくぞ。」
「神楽冷たい。もっと優しく……」
「これでも優しく起こしてやったほうなんだが?要君」
とりあえず俺は先に下に降りて時計を見てみるが、衝撃的な事実に気がついた。
7時から色々やり始めればギリギリ間に合うのだが、今の時間は7時45分。
つまり要を起こすのに45分かかったということになる。
こうなったら色々省かなければとてもじゃないけど間に合わない。
そしてこの時点で弁当作りを一番初めに省いたのは言うまでもない。
省いていないものを急いでやったあと、朝飯もそこそこに俺は先に家を出た。
要も俺が出るまでには追いついたらしく、鍵を閉めた後に俺と合流した。
「神楽ごめ〜ん。」
「ごめ〜んじゃねーよ。俺の傍にいるんだったらせめて迷惑かけないようにしてくれ。別に俺を守れとは言わないから。」
「う〜ん……まぁそこそこ頑張る。」
っていうか俺、兄だよな?
今更だけどどうして守られなきゃならないんだ!?
でもあの凄い言葉に対して次の日になったら”そこそこ頑張る”ときた。
そんなんで他の女の子に同じせりふ言ったら間違いなく振られそうだ。
しかしこの言葉に対して昨日認めちゃった自分がいたのに酷く落ち込んでいた。
段々要と話しているうちに俺は悲しくて涙が出そうになっていた。




今気がつきました。
後で更新しようと思うから更新しないのだと。
なので今日は早くに更新を。
また面倒臭がって更新しなさそうですから。



  1. 2005/02/04(金) 15:35:02|
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あぁどうしよう。

今気づいたのですが、カウンターが消えてました。
何故でしょうか。
テンプレートを変えたからですか?
それとも珍しく更新しちゃったから。(涙)
カウンターをまたつけようかどうしようか迷ってます。



  1. 2005/01/31(月) 18:32:47|
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第1話-7

「神楽……」
「何?」
俺と神楽は同じ味のチューハイを飲んでいた。
リビングで向かい合わせになっている。
家についたあと、冷蔵庫の中に入っていたチューハイが丁度2本余っていたのを思い出し、要がリビングに持ってきたのだ。
久しぶりに一緒に酒を飲もうということになり、今に至っているのである。
「俺、そばにいるからな。」
「はい?」
いきなり何を言い出すのかと思えば…と神楽はふっと軽く笑った。
それと同時に要ってチューハイで酔う奴だったか?と頭の中で考えたりもした。
「何があってもそばにいる。今決めた。」
「今かよ。」
軽い溜息をつきつつも俺の表情は柔らかかった。
双子には親とのつながりとも兄弟とのつながりよりも恋人同士や友達同士とのつながりよりも違うつながりがあるらしい。
要ともそんなつながりがあるのかな、なんて思った。
「うん、今。」
「ふっ……まぁいいけどさ。アリガト。」
酒を飲んだときのノリで言った言葉かもしれないけれど。
それでもこんなに嬉しいものなのかな…。
と、神楽はなぜか心底の安堵を抱いていた。


2人の中にある絆。
ずっと崩れないことを願いたい。

第1話「絆」 end




とうとう現実逃避をしてしまいました。
何はともあれ一応一話はこれで終わりです。
不定期ではありますが、見捨てずに見てってやってください。



  1. 2005/01/30(日) 17:56:38|
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第1話-6

「あ〜……よく寝た。」
要は伸びをしながらあくびをしていた。
それを横目で見ながらも神楽の目は読みかけていた本の文を追っていた。
「よく寝たってねぇ……図書館は寝るところじゃないぞ。」
「わーってるって。本を読んだりするところだろ?」
「まぁ分かってるなら良いけど。」
区切りのいいところで本にしおりを挟み、読みきっていた本は本棚の返却口に入れる。
要は本を借りる手続きなどを終えるまで席で待っていた。
とっくに準備を終えていた要の様子も気にしないで帰る準備を着々と進める。
荷物をまとめ終わりそうなところにやっと要も動き始めた。
「んじゃあ行くか。」
この一言で同時に出口の方向まで歩き出す。
図書館のドアを開くまで両者とも口を開くことはなかった。
「そういえばさ、お前最近コソコソ何やってるんだ?」
歩いている途中で神楽はふと思い出した。
最近の要は家から出ている確率のほうが多い。
別に最近の男子があまり外に出ないというのもおかしなことだが、前はもっと家にいた率が高かった。
「ん〜。ナイショ。」
「しばくぞ。」
「冗談だよ。全く最近言葉きついよ。」
誰のせいだと思ってるんだ。と神楽の心の中では最後の言葉に対しての文句がいっぱい叫ばれていた。
神楽の様子を尻目に要はにんまりと笑顔を浮かべる。
「まぁ、そのうち教えるよ。」
案外近いかもね。と神楽に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言う。
何のことだか分からない神楽はまた悩みの種が増えそうになっていた。
そしてそのあとに、のんびりいつものように歩いていると後ろから何かを感じ、神楽はバッと振り向く。
しかし、振り向いては見たものの何もない。
「……気のせいか。」
「神楽?」
「なんでもない。行こう。」
誰かがいたような気がしたんだけど…と心の中でつぶやいた。
別にばれても支障がないことなのだが、なぜか要には知られてはいけない気がした。
やはりあんなメールを送られてしまったからだろうか。
なんだかもやもやとこれからのことにやな予感がしていた。




あと1回でやっと1話が終了します。
てか更新しなさすぎましたね…スミマセン。
長くなるとは思いますが、お付き合いいただければ幸いです。



  1. 2005/01/15(土) 00:11:40|
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第1話−5

授業が終わり、俺はいつもどおり図書館にいた。
要はまだ授業が残っているために神楽のみが図書館にいた。
正直言って凄く良い感じだ。
『うん、やっぱしいい。』
図書館で借りていた本を返した後、又いつものように本が山積みで机の上にあった。
今神楽の隣には要ではなく、光がいる。
いつもは図書館前で別れるのだが、授業で言われていた宿題をするために一緒にいるのだ。
光は常識人なので一緒にいても問題はない。
「あっ…そういえばさぁ」
「ん?」
「ニュースで天気異常があったらしいって知ってる?」
昨日の夜、南のオーストラリアの上空で異常が発見された。
別に台風とか竜巻とかそういうのではない。
だからといってオゾン層関連のものでもない。
信じられない話ではあるのだが、『血の雨』が降ったという話なのだ。
今のところ死傷者は出ていない。
でも気になるニュースだった。
「あぁ、なんか気味悪いよな。」
「でも成分も何もかも血の成分だったらしいぜ。」
「マジで!?血の成分が上から降ってくるわけねーだろ。」
もしかしたら思ったよりも似ているかもしれないけれど、神楽は雨の成分についても血の成分についても詳しく知っているわけではない。
もちろん天気のことも。
だけど、上空から血が落ちてくるなんていう話は聞いたことがない。
「……まさかな。」
「え?」
いや、なんでもない。と光には軽く言うが、実はかなり気になっていた。
今回と前回のメール、天気の異常。
全てはもしかして必然的なことなのではないかと。
ばかげた話ではあるのだが、そんな可能性もあるんじゃないかなんて思っていた。
「そういえば資料は見つかりそうか?」
「あぁ……なんとか。これだけあれば大丈夫だろ。」
あとはネットでコピーしてなんとかするさ。と軽い口調で言う。
ネットコピーとは大学生や、高校生がよくレポートを提出する上でよくやる行為だ。
確かに楽ではあるのだが、皆同じ行為をするために違法行為をしたというのがバレバレなのだ。
「……ばれて点数落とすなよ。」
「大丈夫だよ。複数のところからやるから。」
光はそういう違法行為を採点する先生の気持ちを良く分かっている。
皆が見なさそうなサイトを見つけたり、今言ったみたいに複数のところから良いところのみをコピーしたり。
そのおかげで先生からの評判は上々なのだ。
「ははっお前なら心配いらなそうだな。」
じゃあ俺そろそろ帰るわ、と光は手で合図をして鞄を持って出口に向かって歩いていった。
俺も釣られて手を振って手に持っていた本を読みきり、また山積みにしてあった本を読みきろうと手を伸ばす。
しばらくしているとその本に熱中していたのか横にはすでに要の姿があった。
大体熱中していても声がすれば集中はそこで途絶えてしまうので今回は声をかけなかったのだろう。
おとなしく隣で寝ていた。
「……要?」
呼んでみても反応がない。
また呼ぼうかと手を伸ばしたが、まだ読みたい本もあったし要も爆睡しているようだ。
そっとしといてやろうと思い、隣で又読み始めた。




核心にはまだまだ触れません。
この小説の目標は”急がない”です。



  1. 2005/01/04(火) 19:45:56|
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第1話‐4

「ふぅ……やっとついたぁ…」
神楽とは要とは受講する教科が違うために途中で別々に分かれていった。
これから神楽が受けるのは『生命の科学』。
この先生は結構遅刻すると五月蝿い人なので遅刻ギリギリと言うのは正直辛い。
「おっ又遅刻ギリギリか。よく間に合うな。」
「おうよ〜。もうヘトヘト。」
たどり着いた後、疲れきって机の上に伏せてしまった。
「神楽も大変だよな。」
俺の数少ない友達の一人、西紀 光(にしき あきら)だ。
入学式のときとかは要がいてくれたからいいものの、クラスが違うために俺は一人になってしまっていた。
そのときに話しかけてくれたのが光だった。
「まぁ……しょうがないさ。あんな性格だしな。俺も実際家事をするのは嫌いじゃないし。」
「お前が女だったら嫁にしたいNo.1だな。」
「お世辞でも嬉しいよ。」
ハハッと作り笑いをしては見たが、嬉しくないといっているのがバレバレだった。
そこでガチャっとドアが開く音がした。
「それじゃあ出席をとるぞ〜。」
そこから出席番号順に名前を読み上げていく。
普段の授業では出席カードを配って提出すれば出席として扱われるのだが、「壱枚足りません」と言ってしまえば不正がばれてしまうということで古来の出席方式にしたのだ。
だからこの授業では欠席はおろか遅刻もできない。
「よし。全員そろったな。えっと、前回くばったこのプリントの続きから―――――――――」
授業を適当に流し聞きをしていたときに机の下においていた携帯のバイブがなった。
こっそり開けてみるとまた意味不明なメールだった。

天界と地界を結ぶ者
我はそなたを求むる
目覚めよ
Zeroを目覚めさせ
さもなくば天界、地界共に滅びよう


1度のみならまだしも昨日に続けてのメールだ。
流石にアドレスを変えたくなってしまう。
別に変な迷惑メールぐらい消せばいいじゃないかと思うが、何故か消せなかった。
消そうと思えば消せるものなのだが、何故か消すことが出来なかったのだ。
これをただの過去にしてしまってはいけない気がした。
『なんなんだ?迷惑メールじゃないみたいだし……俺に何かを求めてるとか?』
どうしたらいいかが分からないためにこっちから動くことも出来ない。
だからほっておくしかないのだ。
「何かあったのか?」
俺の異変に気づいて小声で聞いてきた。
相当顔に出ていたらしい。
「いや?何にもないよ。」
「ならいいけど……なんかよくわかんねぇけどなんかあったら言えよ?」
「おうよ。」
余談なことを色々やっているうちに授業はいつのまにか終わっていた。
ついでにいらない宿題まで出たらしい。
好きな科目だから良いけれども、余計なことをしやがってと思う気持ちには変わりなかった。
「あの人レポート好きだよなぁ。」
「確かに。前期だけで4回目だもんな。出しすぎだよ。」
他愛のない話をしていると要がこっちの授業が終わったらしいことを認識して教室へ入ってきた。
「か〜ぐらっ!」
「要」
「お前ら……(汗)」
相変わらず危ないくらい中がいいんだなと2人の間から心持5mぐらい離れたところで光は思っていた。
要は真っ直ぐに1時間半の時間が長かったよ!というかのように俺のところに向かって抱きついてくる。
それを正直うざがっていた。
「何も言うな……(涙)」
この行為になれつつある神楽は涙を流したくて仕方がなかった。
光はただこの行為を傍観するだけだった。



『生命の科学』は学校に実際にあった授業名です。



  1. 2004/12/29(水) 22:41:26|
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第1話‐3

次の朝、神楽は昨日要に約束してしまったものを朝から作っていた。
そう、弁当の中に好きなものを入れてやるという約束。
要が入れると必ず喜ぶのはタコウィンナー。
普段はタコの形にきるのが面倒であまりやらないのだが、今回は特別にやってやることにしたのだ。
「なんていうか……俺すっかり主夫になっちゃったよなぁ……。」
はぁ…と溜息をつく。
神楽にとっての家族理想はもし結婚していたとしても相手に愛妻弁当やおいしい料理は作っていてほしいのだ。
洗い物とかの他のものは全て分担して。
家計とかは相手にやってもらって。
そのはずだったのに今では要のお守りとかしている。
悲しい運命(さだめ)だ。
「おっはよ〜。タコウィンナー入れてくれた?」

コイツ……なんか甘えるのが当たり前になってないか?

神楽はちょっとムカつきながらも着々と弁当の中身が出来上がっていく。
「おっ、ちゃんと入ってんじゃ〜ん。」
と、要は腰に手を回して言ってくる。
そこへ左手で要の腕をひねって軽く交わした。
「神楽冷たい。」
「こんな朝忙しいときに触ってくるからだろ。まだ心が広いほうだろ思うけど。」
朝ご飯に一緒に作ってあった和食をテーブルの上に置く。
普段健康には気をつけるようにしているのだ。
それに神楽も要もパン党ではなくご飯党。
朝はやはり米なのだ。
「ほら、時間がないからさっさと食べる。はい、弁当。」
要に差し出した後、時間に終われるように急いで食べる。
普通だったらまだ余裕があるのかもしれないが、この後洗わなければいけないために急いで食べなければならないのだ。
「頂きます。」
「はいどうぞ。」
黙々と食べ終わった後に神楽は急いで皿洗いをしようとする。
もちろん忙しい朝だから要も道連れだ。俺もそこまで甘くはない。
「急げよ。時間がないんだから。」
「は〜い。」
だからいつも2人は遅刻ギリギリなのだった。



何とかここまで来ました。
第1話異様に長いです。



  1. 2004/12/29(水) 18:05:31|
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第1話‐2

家に着くと、神楽は鍵を指してドアを開けた。
扉を開けると真っ暗な玄関が神楽たちを迎え入れる。
靴を脱ぐ前に玄関の明かりをつけ、靴を脱いでさっさと台所に向かった。
「袋ここに置いとくぞ。」
神楽は台所にスーパーで買った荷物を置き、自分の部屋へ戻ろうと階段を登り始めていた。
「あれ?夕飯は??」
「夕飯はって……今日の当番は要だって言ったろ?」
「マジで手伝ってくんねーの?」
「メニュー決めてやっただけ感謝しろよ。今日はカレーだ。一番楽な料理だぞ。」
本格的に作ろうと思えばすごく凝ったカレーが出来るのだろうが、あいにくそんなカレーを食べたことはなく、一度もつくろうとは思っていない。
なので大体はカレールーとルーの後ろに書いてある作り方で何とかなる。
これなら要にも作れるお手ごろ料理となるのだ。
「あっ米はないから米炊いとけよ。」
最後にそれだけ言い残すと神楽は階段を上りきり、部屋のドアを閉めてしまった。
ドアを閉められてしまうと要もなすすべがなく、大人しく米を炊き、カレーを作り始めた。
料理が苦手な要でも、カレーは何とか1時間以内で出来る。
「……やっと出来たか。」
「いやいや、これでも頑張ったほうだぜ?」
「………そうか。」
確かに今まではもっと時間をかけていた。
カレーぐらいだったらもっと早く出来ていて言いのだが、なにせ作るのは要である。
まともに作れたことに対してほめてやらねば…と思うほどなのだ。
「とりあえず食うか。」
カレーを食卓に運び、テレビをつける。
2人が向き合うように座ると、神楽は一口カレー食べる。
要は味はどうか確かめるために要をずっと見ていた。
「……まぁ、普通。」
普通にレシピ通りに作っているために当たり前なのだが、要はその通りに作れないことが多い。
というか作れたためしがない。
何故なのかはこちらが聞きたいくらいなのだ。
「マジで!?おぉ…よし。俺も食おう。」
「俺は味見係かよ。」
2人は無事にカレーを食べ終わり、皿を洗うために食器を台所へ運ぶ。
今回はカレーだったため、すぐに運び終わって神楽は洗い、要は拭き始めた。
これは双子内では暗黙の了解となっている。
あっという間に2人の一日が過ぎていった。




  1. 2004/12/29(水) 10:02:31|
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第1話 「絆」


大学の第3校舎の図書館にて、机の上には5冊ほど本を無造作に縦積みになっていた。
その本を帷幄 神楽(いあく かぐら)は本を片っ端から読み漁っていた。
「なぁ、神楽。」
「……ん?」
神楽と同じ姿をしているもう一人の人間がつまらなそうに隣にいる。
弟の要だ。神楽たちは双子だった。
要は縦積みにしてある厚い本をぱらぱらと見ているだけでパタンと閉じてしまった。
「こんなもん読んでて楽しい?」
「まぁ…無駄にはならないんじゃないか?」
そうかぁ?こんなもん読んでて何の役に立つんだよという顔をしている。
神楽は黙々と気にせずに読んでいたが、本をパタンと閉じて要に話しかけた。
「お前さぁ……なんていうか普通に他の奴らと一緒にいたほうが楽しいんじゃねぇの?なんでこんなところにいるんだよ。」
「神楽がいなきゃ来ないよ。こんなとこ。」
「じゃあ何しに来てんだよ。」
んー、神楽に会いに?なんて要はほざいているが冗談じゃない。
コイツのせいで2人は付き合ってるんじゃないか?なんて問題にもなってしまっているのだ。
これは人生で最大の汚点である。
「もっと俺以外の誰かと仲良くすれば?」
「そうしたら神楽を守れないじゃんか。」
「守れないってなぁ……俺は男だぞ?いったい何考えてんだよ。」
はぁ…と深く溜息をつき、真面目な顔で訴えるも要には何も通じることはなかったらしい。
要はただにんまりと笑うだけだった。
「神楽のこと。」
こんな風に公共の場で言われてたら皆が問題視するのもしょうがないなと思ってしまう。
神楽はそうは思っていないのだが、要にはもしかしてそっちの気があるのではないかという風に自分でも思ってしまう辺り悲しかったりもする。
どうしてこういう子に育ったのかが一緒に育った俺にも分からない。
「かぐら〜。」
「なんだよ。」
色々考えていると段々不機嫌になってきてちょっときつめの目つきで要を見るが、全然動じない。
それどころか「そんな目で見ないでよ〜。」なんてふざけた声を出している。
「……もうお前帰れ。」
「一緒にかえろ〜よ〜。」
「俺が集中できねーだろうが!!」
つい大声を出していると、周りが冷たい顔をしてこっちを見ている。
図書館の中はもちろんおしゃべり厳禁な場所だ。
しかもこの図書館は大学の中でも大きいところなので通う人がいっぱいいるのだ。
そんなところで真剣に本を読んだり勉強をしたりしているなかで大声を出していたのだから当然のことだ。
「……す………すみません……」
神楽が引きつった顔で誤ると皆また下を向いて本を読み出したりしていた。
引きつった顔ももとに戻り、段々いたたまれなくなったので仕方がなく鞄と借りる本をもって立ち上がった。
「神楽?」
「ほら、一緒に帰るんだろ?」
それを聞いた要は急いで鞄を持って神楽を追いかけていった。
その間に図書館で読みきるはずだった本を借りる手続きをしている。
手続きをしている途中で要が追いつき、一緒に出口の門をくぐっていった。
そのとき、1通のメールが来た。

この世とあの世をつなぐ者
天と地
闇と光
地獄と天国
全てをつなぐ者
全ての世界に邪悪な支配者が現れるとき
『Zero』によって世界は守られよう


「………?なんだこれ。」
要がひょいっと携帯を覗く。
「お前なぁ……勝手に人の携帯みんなよ。これ家族間じゃなきゃ犯罪だぞ。」
「神楽だからいいんだよ。でもこれ意味不明だよな。」
携帯を取り上げて改めてその文を見る。
確かに今までこういうメールが来たことは一度もない。
あったとしても迷惑メールとかだ。
でもそういう意味で送られてきたわけではなさそうだし……。
「う〜ん……」
「ん?何か気になることでもあるのか??」
「いや……別にたいしたことはないんだけどさぁ…。なんていうかファンタジーっぽいなぁって。
だって『邪悪な支配者』とかってもろに小説とかゲームに出てきそうじゃねぇ?」
でも一番気になる単語は『Zero』。
Zeroってことは0ってことで。
つまりは何もないということ。
どうしてそれで世界が守られると言うのか。
「まぁ……でも別に気にしなくてもいいんじゃねぇ?
それよりさっ今日の夕飯なに??」
「今日はお前担当だろ?」
「そうだっけ?まぁいいじゃん。一緒に作ろv」
「vをつけるな気色悪い。」
要たちはとりあえずスーパーに立ち寄らなきゃなと思い、家の方向とは若干違う方向へと進んでいった。
神楽たちに両親はいない。2年前に交通事故で亡くなった。
だから今は2人で一緒の家に住んでいる。
家事もなにもかもを分担して行っていた。
「コレ買おうよ。」
とスーパーで要が取り出したものは林檎。
要は一緒にスーパーに行っても買い物で協力しようとはしない。
ただ自分の買いたいものを買うだけだ。
「駄目。林檎は家にまだあったじゃんか。」
「だってあの林檎あんまし甘くないじゃん。」
俺この品種の林檎好きなんだよ。と神楽に差し出す。
「だからってなぁ……食べ物ぐらい大事にしろよ。」
確かにあまり甘くなかった為、カレーにでも入れとけば良いかなと思っていた。
だから今日のメニューはカレーにしようといっていたのだ。
「いいじゃ〜ん。買おうよ〜。」
「それ以外にも確か隣から貰ったものとかあったろ?それをまず片付けないと。」
要を説得しつつ、常に自分の目線は食べ物。
より良いものをより安く手に入れるために必死なのだ。
「う゛ぅ………。」
「まぁまぁ。明日の弁当にはお前の好きなもの入れといてやるから。」
マジで!?といきなり凄い明るい顔をしてこっちに向けてくる。
こういう風な表情をしている姿はやっぱし可愛い弟なんだなと思う。
なんだかんだいっても弟には基本的に甘いのだ。
「大体そろえたし……帰るか。」
「おう。」
レジに持っていって会計を済ませた後、袋2つ分になったものの重いほうを要が持っていってくれた。
神楽は素直に重いほうを要に渡し、のんびりと家まで歩いていった。




  1. 2004/12/28(火) 21:30:34|
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Prologue


Prologue

「ねぇ……どうして俺たちは双子で生まれたのかな……?」

全面が真っ白な中、姿形がそっくりな2人は背中合わせで話していた。
何となく疑問に思っていたことで。
他の家だったらほとんど一人しか生まれないのに。
どうして魂を2つ作ったのだろうと。
もしかしたら1人はいらない存在だったのかな?
それは……俺なのかなって。
そう、思ってしまって。

「俺たちだから、双子なんだよ。」

迷うことなく言ってきた。まるで俺の心を完璧に読み取っていたかのように。
心が繋がっていたかのように。






  1. 2004/12/28(火) 14:22:15|
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やっちゃいました。

ついにやってしまいました。
ここには小説をアップする予定でいます。
この仕組みについてまだ分からないことだらけな部分がありますのでいじりながら運営していこうかと思っています。
とりあえず春夏秋冬〜季節を感じろ〜という題目で行ってますが、全く季節を感じることが出来ないと思いますのでご注意を。
気まぐれな正確なのでいつ終わるかわかりませんが、遠い目でみてやってください。



  1. 2004/12/27(月) 22:44:21|
  2. 知らせちゃいましょう。|
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