春夏秋冬〜季節を感じとけ〜
ファンタジーを少々。

陰陽1-1

朝の7時丁度に、朝岡 桂(あさおか けい)は目を覚ました。
普通ならば目覚まし時計がなり、その音に無理やり起こされるのが普通なのだろうが、桂は違った。
その原因は、これからくる“ある物”に起こされまいとする必死の行為から成り立っていた。

カンカンカンッ!

目を覚ましてから1分も経たずに原因のものが出てきた。
本当は、なる寸前に耳を塞いでいるため音が不明ではあるが、ふさいでいないとその後頭が麻痺するほどに五月蝿い音のために耳をふさぐしか方法はない。
「おーいっ!朝だぞー!!」
この尋常じゃない音を鳴らしている本人は桂の父親である、朝岡 裕次郎(あさおか ゆうじろう)であある。
最初は凄く抗議をしたりしていたのだが、本人にとってはコレが一番良い起こし方なのだという。
確かにこの音を聞くまいと早く目覚めることが出来るのはうれしいが、目覚めた後にこの音が来ても不快な音でしかない。
「………うるせぇ音だな。」
今となっては抗議をすることさえ諦めてしまった自分に少しでも気分が紛れるようにほんの小さい声で反撃するしかなかった。
そんな反撃も聞こえていないために反応するひとも当然いない。
少し寂しくなった桂は、のんびりと起き上がって支度を始めた。
もちろんそんな中でもあと1時間はその音が鳴り止むことはなかった。


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  1. 2005/04/26(火) 22:19:19|
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陰陽-plorogue-3

「で、どうなんだ?」
「そうだねぇ……設定は整ってきてるよ。」
「そうか。」
「とりあえずアレが必要なんだよね。」
2人の間でしか分からないものがとても必要だった。
それは今後世界が酷く変わっていくこととなる。
「その前に俺は対極であるものを取り返さなくてはならない。」
凛慈は手元にある鈴をみた。
そこには“陰”と記されている。
“陰”があるということは“陽”があるということ。
つまり対極が存在する。
「そうだね。適合者が現れないうちに早くね。」
「あぁ。」
そういうと、白髪の男は歪の中へ入っていった。
その姿を確認すると、凛慈は鈴を鳴らして口を開く。


「封」


その一文字にとても重みがあるように歪はどんどん小さくなっていった。
そして歪とともに森の中のものがすべて元通りになっていた。




  1. 2005/04/24(日) 09:07:45|
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陰陽-prologue-2

「門」

重そうな口から発せられた言葉を鈴が感じ取ったように少し違った音で鳴り始めた。
その鈴の向こう側から小さな歪が出来てくる。
歪は段々と大きくなり、背丈は大体2メートルくらいにまで大きくなった。


「解」


その言葉を聞くと同時に一人の人間が現れた。
白髪の髪を後ろで束ねている。
年齢は見た目で25歳前後だろうか。
その人間はこの世界とは思えない格好をしていた。
「久しいね。凛慈(りんじ)」
あの張り詰めた空気からでてきたとは思えない微笑で挨拶をしてきた。
凛慈と呼ばれた男はその挨拶を無視したまま話をしようとする。
「そっちの準備は進んでいるのか?」
「少しぐらい談話してもいいんじゃないのかい?」
ふぅと軽いため息をついて凛慈に言った。
それでもやはり凛慈にはそんな気力もなかった。




  1. 2005/04/24(日) 09:05:38|
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陰陽-prologue-1

―――――――リン……リン…

木々の音が心地よく、小鳥たちの鳴き声が聞こえてくる森の中に1つの鈴が存在した。
森の中心で、立ち入り禁止の看板があるずっと奥だった。


…リン……リン……

その鈴の音が大きくなると、次第に森の中の様子が変わっていった。
優しい木々の音が聞こえるはずの森からはどこか張り詰めた音になり、小鳥たちは何かにおびえるように逃げ出した。
鈴を鳴らしている本人は気にしている様子はなく、ただ鈴を鳴らし続けていた。





  1. 2005/04/24(日) 09:04:10|
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リンク追加。

私と私の友人たちで作っているブログサイトです。
名前のとおり友人”ムッキュ”について観察しています。
われらのアイドルです。
ぜひ一度見に行ってみてください。
みんなががんばって更新しています。(私はあまり…)



  1. 2005/04/20(水) 09:33:51|
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久々に。

更新してみました。まとめて。
本当はもう少しあるんですが、これ以上やるとまたとまってしまいそうなのでここでストップ。
なんとか3話目まで行きました。やったー自分。(寂)
周りにどんどん抜かれつつも頑張っております。
ちなみに、この小説は多重次元化計画に向けて動き出してます。
(動き始めたのは今日です。)
1話目を書いてます。
いつかアップするかもしれません。
しないかもしれません。(ヲイ)
まぁそんなもんです。

これから先、RO(ラ○ナロク)をやるために更新がめっさストップする羽目になると思いますが温かい目で見守ってくださいませ。



  1. 2005/04/08(金) 20:52:53|
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第3話‐1

第3話「謎」

ここ数日いろいろなことが自分の周りで起こりすぎている。
どうしてこんなことになっているのか神楽にはさっぱり分からなかっていなかった。
それでも要たちはいつもと変わらない生活を送っている。
当たり前のことだったが、そのことについて悩まなくて良いのが神楽にはうらやましくてたまらない。
昨日は早退をしていたが、授業をなるべく休むわけにはいかない。
折角遺産で払ってもらっているのだからその分勉強せねばと両親がなくなったときに決めていたからだ。
「今日は……っと、珍しいこともあるんだな。」
リビングへ行くと、朝ご飯と昼飯用の弁当がそろっていた。
洗い物もしてある。
あまりにもきちんとしすぎて気持ち悪くなるほどだ。
「明日は嵐かな。」
それよりも凄い気象情報がおきていたことには触れずにぼそっといった。
「珍しいってひどくないっ!?」
「珍しいには変わりねぇだろ。」
「まぁそうなんだけどさ。俺すげぇ頑張ったんだぜ!」
ちらっと要に目線を合わせてみると「褒めて褒めて!」というかのような笑顔を見せる。
本当は4割ぐらい褒めて6割ぐらい説教をしてやろうかと思っていたが、この笑顔を直でみるとそうもいえなくなってしまう。
俺、やっぱり要に甘いのか?
「あぁ……偉い偉い。じゃあこれからはドンドン一人で出来るよな?」
「………たぶん。」
多分ということは出来ないというのと同意語であることを俺は十分分かっている。
それでもここまで一人でやり遂げたのだから立派に成長した証を暖かく見守ってやろうと思っていた。




  1. 2005/04/08(金) 20:46:57|
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第2話‐7

「……スっクスクスっ」
「………君は……誰だ?」
寝てから数分しか経っていないだろう俺は誰かの笑い声に遅いながらも反応した。
目を開けてみると部屋の窓に座っている女の子が見えた。
俺の部屋は二階にあるが、天井が普通の家よりも高いためにとてもじゃないけど女の子が登れるような高さではないはず。
一体どうやって登ってきたのだろう?
「私?私はねぇ……ふふっ今はまだ名乗らない。でも絶対に貴方からやってくるときが来るわ。」
「俺から?」
本当は少女の顔を見てみたいのだが、逆行で少女の顔がよく見えない。
「えぇ。もしかしたらもう一人の方が先にやってくるかもしれないけどね。」
又会える日を期待しているわ、という一言を最後に残すと急激な風が窓から入ってくる。
段々と目が開けられなくなり、目を閉じてしまうと少女の声がした。
「貴方はどっち側につくのかしらね。」
それは一体どういう意味だと問いただそうとすると少女は既にいなくなっていた。
周りを見てみるとあれだけ強い風で部屋が散らかってしまってもいいはずなのに全然散らかっていない。
もしかしたらこれは夢だったのかもしれないといえるような姿だった。
本当にこれが夢だったら良かったのに。
そうさせてくれなかったと知ったのはまだまだ先のこと。




  1. 2005/04/08(金) 19:34:54|
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第2話‐6

あれから俺は結局早退することになり、家で一人休んでいた。
本当は要も家に帰って俺の看病をしたかったらしいが、別にそこまで気分が悪かったわけでもなかったので授業を聞いとけと釘を刺しておいた。
アイツからきちんとしたノートを望んではいないが、ずっと家で心配されるよりはましだ。
なので珍しく一人でいるのである。
しかし、ベットの上で横になっても全然眠る様子もなくただ天井を見ているだけだった。
「俺ってこんなに想像力のあるやつだったっけ……?」
やはり家に帰っても考えることはこれしかない。
というよりコレが強すぎるのだ。
「いかんいかん。考えすぎは体に毒だ。」
この歳になって独り言が多いのもどうかと思うが、そんなことを気にしている余裕はない。
早く寝ようと目をつぶっているうちに本当に寝てしまっていた。




  1. 2005/04/08(金) 19:33:03|
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第2話‐5

「―――――――――――――ら、神楽!?」
心臓の鼓動が落ち着いてきて、ゆっくりと目を開ける。
かなり冷や汗をかいていたらしく、額にはかなりの汗をかいていた。
寝ている間にこんなに汗をかいたのは久しぶりだ。
もしかしたら初めてかもしれない。
「神楽、大丈夫か?」
光と要が心配そうに聞いてくる。
自分的には全然たいしたことはないのだが、他人から見ると凄くつらそうに見えるらしい。
実際夢の中の最後では凄く苦しかったし。
「あぁ……今は平気。」
「保健室行くか………神楽!?」
「え?」
そのとき激しい頭痛とともに顔が塗れていることに気づいた。
手で触ってみるとやはりぬれている。
夢の中でなくなんてこともしなかったはずなのに。
何に対して泣いていたのかが分からなかった。
「本当にどうしたんだ?」
要がハンカチを差し出して心配そうに聞いてくる。
俺はハンカチを借りて顔全体を拭いた。
涙が出た理由は、もしかしたらイエスと言う存在を見てしまったからかもしれない。
俺に瓜二つの顔。
夢の中で何もリアリティがあるわけでもなかったのに、何故か無視できない夢だった。
イエスとノウ、要と俺。
同じ位置にいて対極の存在。
もしかしてというやな予感のせいかもしれない。
たかが夢の中の出来事だと言うのに。
無視できないのはなんでだろう?
「なんでもないよ。ただ夢見が悪かっただけさ。」
要にはいえなかった。
夢の中の話をわらって話せればよかったのに。
本当はあの夢は真実ではないかと思ってしまっている自分がいる。
「そうか?ならいいけど。」
「あぁ……ただの夢さ。」
俺たちはこのときから今じゃとても考えられない悲劇が始まった。
もうこれ以上の平和が2人に訪れることはない。
少なくともこれからのことがずっと続くならば。
そのことを俺はこのときすでに本能で感じ取っていたのかもしれない。




  1. 2005/04/08(金) 19:31:35|
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