2・3歩大またで大荷物を横切り、ドアを開ける。
そして少しだけ開放感がある廊下に出る。
この隣にはきっと神楽はいるだろう。
そう思い、ノックをして中へ入った。
「入るぞ・・・・・・・・・ってあれ?」
きっと外でぷらぷらしているのだろうと感じた。
だけどそのすぐ後にまたしてもさきほどの感覚と同じような感覚を味わってしまったのだ。
あのなんともいえない違和感が。
何かが物足りないその正体が馬鹿な俺にもわかってしまった。
この家に人が1人たりともいないのだ。
いや、この家だけじゃない。この近所に人もいなければ何かの物音もしない。
普通、そんなことがありえるだろうか。
夕方になればいつも烏の鳴き声が聞こえ、近所の子どもたちがギャーギャー騒いでいる。
料理を作り始めるためにおばさんたちはそれぞれに別れをつげたりする声も聞こえてくるはずだ。
何かしらの音、声、そんなものを感じて当然なのに今となっては風の音さえ聞こえてきそうに静かだった。
「いない・・・・・・のか・・・・・・」
神楽の部屋はいつもきれいにしてある。
すごく大雑把な俺とは違い、神楽はまめな性格だ。
そんな性格は部屋を見れば一目瞭然であろう。
部屋にはこれ以上入る必要がないために後ろを向きながらドアを閉める。
この異変は何かがおかしい。
そんなのはいくらなんでも誰だってわかってしまうことだ。
これを解決するにはただひとつ。
それは、外に出て今ある現実を確認をすることだった。
とりあえず必要最低限のものは持とうと自分の部屋へ行く。
すると又先ほどと何も変わらない部屋があった。
荷物の中から財布と携帯だけをポケットの中へ入れる。
そして何かあったときのために持っていくもの、それは十字架だった。
なぜなら、幽霊がきたときにはこれで身を守れそうな気がしたから。
ただそれだけだった。
「よし。全部持った。カメラは・・・・・・まぁいいや。」
カメラを一度手に持ったものの、またもとの場所へ戻した。
自分の部屋を出ようと足を運ぶ。
廊下に出てすぐ近くにある階段を下りて玄関へと向かう。
靴を履き、鍵を開けてドアを開けようとした。
「・・・・・・あれ?」
家の鍵はこんなにも立て付けが悪かったかと思いながらドアを小刻みに押したり引いたりするが、びくともしない。
こんなことは生まれて初めだった。ドアに向かって体当たりしても決して開くことはなかった。
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- 2006/02/22(水) 00:42:41|
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第4話「要」
(この章のみ要サイド)
俺は神楽のことが気になっていた。
最近の神楽の様子がおかしい。
別に思い違いならばそれはそれでかまわない。
ただ、嫌な予感がした。
とても嫌な予感が。
といっても俺の予感はぶっちゃけた話当たったことはないけれど。
俺はとにかく気を紛らわそうとある漫画を探していた。
それは“○国少年パプ○くん”という有名な漫画だ。
今の子どもたちにはあまり見たことがないかもしれないが、アレはとても面白い漫画なのではないかと思っている。
すぐにでも読みたかったのだが、かさばるからと押入れのなかに入れてしまったのだ。
押入れに入れたはいいのだが、押入れのどこに入れたのかまでは覚えていなかったのでダンボールをひっくり返して探すしか方法はなかった。
そのとき、ドアのほうからノックの音がした。
「……要?」
いつもはこんな押入れの奥底まで探すほど必死になることなんてなかったので、きっとこの光景は珍しかったのだろう。
入ってきて俺の名をいうまでにこんなに間が空いていたのは初めてだった。
「神楽。帰ってたんだ?」
神楽が何も話を切り出しそうになかったので俺から話しかけることにした。
きっと何かあるのだろう、俺は頭だけ話を聞く体制に持ち込み、体は漫画を探すために必死になっていた。
なので話を聞いていないところもしばしばあったかもしれない。
「あっ……うん…。」
それからまた必死に探そうと体制を元に戻そうとしたのだが、神楽の視線が部屋のあちこちに向かっていることに気づいた。
その視線が“何やってるの?”いうような目でこちら側を見ている。
「ちょっとさ、漫画探してるんだよね。」
「漫画?」
「○国少年パプ○くん」
この言葉を口にした瞬間、神楽は意味のわからないようなあきれた顔を一瞬していた。
神楽にはついていけなかったらしい。
俺の周りでも嵌らせることができたのはほんの数人だった。
すげぇ面白いと思うんだけどなと思いつつ、探す体制に入る。
「何でいきなり?」
「なんでって……」
漫画を探す理由なんてひとつしかないだろうと思いながら答える。
「読みたくなったから。」
この答えに神楽はなにも返すことはなかった。
別にそこから会話を続けようとは思っていなかったため、探すことに夢中になっていた。
あれから1〜2時間は経っただろうか。
やっと見つけたときには空は少しオレンジかかっていた。
神楽の姿もまったくなく、きっと自分の部屋の中にいるのだろう。
確かにあれからずっと探すのに夢中だったからなと心の中で解釈をした。
「ふぅ……これでやっと読める。」
部屋の散らかり状態を気にせずに本すべてをベッドの上へ持ち込み、1巻目を開こうとしたそのとき、ふと何かが違うことに気がついた。
一見何も変わっていないように見えたこの風景。
でも少しだけ違和感があった。
その違和感は懐かしいものがまったくないような、何か物足りない。
とりあえず漫画をパタンと閉じ、ベッドから立ち上がった。
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- 2006/01/11(水) 10:08:03|
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それから別に何の話をするわけでもなく校長と教頭は何故か家に泊まることになった。
それは両親も了承してしまっている。
桂は何に興味を持つわけでもなく風呂に入りに行った。
服を脱ぎ、洗濯物をかごに入れてタオルを用意する。
そしてまっすぐ風呂に入り、顔と体を洗うとすぐに湯船に入っていった。
基本的に浅岡家の風呂は熱い。
幼いころに幼馴染の加絵が家に泊まったときに熱すぎて泣き出してしまったほどだ。
しかし何年も毎日入ってしまえば慣れたもの。
いわば住めば都というやつである。
「……ふぅ……」
浴槽に頭を預け、完全にリラックスモードに入る。
この瞬間は桂にとって、もっともリラックスできる時間である。
寝ているときは、いつ父が来るか分からない為にあまりリラックスできない。
自分にとって父とは“敵”。
そうとしか思えない桂は自分でも何か間違っていることは分かっている。
でももうどうにも出来ないことも同時に分かっていた。
「(………そういえば本当にあの2人っていくつなんだろう………)」
夕飯のときに悩んでいたものを風呂の場にまで持っていくほど桂はとても気になっていた。
普通に考えて教職試験を受け、一発で合格し、そしてすぐに教頭もしくは校長になるなんてことはありえないだろう。
でも見た目的にそのぐらいにしか見えないところが恐いところである。
「…………でよ。」
誰かが聞くわけでもなく、ぽそっとつぶやいた。
別に意味があるわけでもなかったが、段々馬鹿らしくなってきただけである。
なんだかもうなんでもよくなってきていた。
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- 2005/09/02(金) 22:56:37|
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それから別に何の話をするわけでもなく校長と教頭は何故か家に泊まることになった。
それは両親も了承してしまっている。
桂は何に興味を持つわけでもなく風呂に入りに行った。
服を脱ぎ、洗濯物をかごに入れてタオルを用意する。
そしてまっすぐ風呂に入り、顔と体を洗うとすぐに湯船に入っていった。
基本的に浅岡家の風呂は熱い。
幼いころに幼馴染の加絵が家に泊まったときに熱すぎて泣き出してしまったほどだ。
しかし何年も毎日入ってしまえば慣れたもの。
いわば住めば都というやつである。
「……ふぅ……」
浴槽に頭を預け、完全にリラックスモードに入る。
この瞬間は桂にとって、もっともリラックスできる時間である。
寝ているときは、いつ父が来るか分からない為にあまりリラックスできない。
自分にとって父とは“敵”。
そうとしか思えない桂は自分でも何か間違っていることは分かっている。
でももうどうにも出来ないことも同時に分かっていた。
「(………そういえば本当にあの2人っていくつなんだろう………)」
夕飯のときに悩んでいたものを風呂の場にまで持っていくほど桂はとても気になっていた。
普通に考えて教職試験を受け、一発で合格し、そしてすぐに教頭もしくは校長になるなんてことはありえないだろう。
なぞは深まることはなく、いつまで考えても解決する様子はなかった。
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- 2005/09/01(木) 23:37:31|
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「校長先生っていつもあんな感じなんですか?」
桂は教頭にふと聞いてみたくなったのだ。
自分の通っている高校にはこの校長先生で大丈夫なのかと。
「そうですね……もう25年もそばにいますがいつもあんな感じです。」
2……25年!?
見るからに教頭は今30代前後だと思っていた桂にとってそれは人生で一番のカルチャーショックだった。
しかも校長も同じくらいの年に見える。
一体この人たちはいくつなのだろうか。
なぞは深まるばかりである。
「そ……そうなんで…すか……」
聞きたい。本当はとても聞きたい。
しかし、恐ろしすぎて聞くことができない。
桂はなんだか分からない感情に悩まされていた。
「どうした桂っ!全然食欲がないじゃないか☆もっと食べろっ!!」
食欲がないんじゃない。
それは自分自身が一番良く分かってる。
でもそれを言い返したら言い返したでまた父が言い返してくるのは目に見えている。
このやり場の無い気持ちをどうするべきか。
答えはひとつしかない。
それはズバリ“我慢”すること。
選択肢がないのはある意味楽だが実は少し辛かったりもする。
桂はとりあえず気持ちを落ち着かせて食事に再び手をつけ始めた。
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- 2005/08/30(火) 16:20:16|
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どうしてこんなことになったのだろう。
ここまで予定が狂ったのは今日が初めてかもしれない。
桂の中ではもう全てがどうでもよくなっていった。
「いやぁ!お母さんのご飯はおいしいですなぁっ☆」
でも本当にどうしてこんなことになったのだろうか。
校長は家に来て夕飯を食べてるし。
教頭は何も言わずに同行してるし。
桂の父は酒で凄くハイになってる。
唯一頼りにしようとしていた桂の母も校長にほめられて浮かれている。
この状況にどうしたらいいのか分からずにいた。
むしろ、桂自身は自分が一番変なんじゃないのかという錯覚さえ覚えていた。
「いやだわっもう!校長先生ったら、褒めるのお上手なんだから★」
口では謙遜していても(あまり謙遜していない)顔は満笑の笑みを浮かべている。
この状態になると手のつけようがないことぐらいは桂には分かっていた。
「………」
今この中で何もしゃべらずにいるのは桂と教頭のみである。
ずっと夕方から思っていたのだが、教頭がいまいちよく分からないと桂は思っていた。
しかし性格が激しい校長とそれを必要なときにのみ止める教頭。
ある意味良いコンビなのかもしれない。
「……あの………」
「はい」
「校長先生っていつもあんな感じなんですか?」
桂は教頭にふと聞いてみたくなったのだ。
自分の通っている高校にはこの校長先生で大丈夫なのかと。
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- 2005/08/29(月) 15:08:54|
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「――――――――だから、――――――――――」
この人はどのくらいしゃべっているのだろうと壁にかかっている時計をちらっと見る。
そこには6時半をさしていて、大体3時間くらいしゃべっていることになる。
そんなによくしゃべる気力があるものだと感心してはいるが、話自体は全く聞いてなかった。
「――なわけであって、―――――――」
最初の何分かは一応話を聞いていたが、それ以降に校長が何を話していたのかは全くと行っていいほど頭の中に入っていなかった。
激しい父の影響で真面目な顔をして話を全く聞かないという行為は慣れていたが、あまりにも話が長すぎる。
話を聞かないでいるという行為にさえ、面倒になっていた。
「―――ってわけなんだけど………って聞いてた?」
「……微妙に。」
あれから3時間半がたち、一応話は済んだようだ。
この地獄から解放されるという感情がとても多く、さっさと席を立とうとした。
「あっ…さっさと逃げようとしても無駄だよ。これは一日ですむ話じゃないんだ。」
まだつづくのか。
それしか頭に無かった。
「それに……朝岡君、全く話聞いてなかったでしょ?」
今まで誰にもばれたことがなかったのに今日はじめて人にばれてしまった。
校長も変な性格はしているが、人を観察する力はあるらしい。
「はぁ。まぁ……そうですね。」
「うーん……困ったねぇ。」
「校長」
最初に一言しゃべってから全く何もしゃべってなかった教頭がやっと割り込んできた。
流石に生徒を何時間も学校に閉じ込めるわけにはいかないのだろう。
このままだと徹夜になりかねないと感じたのかは分からないが、桂にとってはこの状況から逃げたい。
ただそれだけだった。
「聞く気がまったくないのに話しても無意味だと思うのですが。」
そのとおり。まさしくそのとおりだ。
よく言った。その言葉を教頭にかけてやりたい。
「そうかぁ……うーん……」
教頭の言葉に校長はなにか考え出した。
別に教頭の言葉を聞いて少し考えたら普通、答えは一個しかない。
桂はその一個の考えをまっていた。
だけど、その考えは一気に崩れ去ることになる。
「じゃあ、浅岡君の家に行こう☆」
この瞬間、桂ははじめて人をぶん殴りたくなった瞬間だった。
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- 2005/08/27(土) 21:41:28|
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「まずはどこからしゃべろうか。」
桂としてはどうでもいいから早く帰らせて欲しいというのが第一なわけで。
別に何か凄いらしい鈴のことなんてどうでも良かった。
どうしてそれが自分に関係があるのかが桂にはさっぱり分からなかった。
「あの……」
「なんだい?帰るということば以外だったら聞こうか。」
「この話はどのくらいかかりますか?」
桂は早くこの場から立ち去りたかった。
これからなんだかわからなそうな話をされそうなのは目に見えている。
別に何か問題を起こしたとか、そういう正式な理由があるならまだ分かる。
だが、今までの流れをみるとそうでもなさそうだ。
それに、何といっても面倒…この言葉が今の桂の状態からピッタリな言葉だといえるだろう。
「まぁ……君次第かな?」
「はぁ…」
なんと曖昧な言葉なのだろう。
桂だけでなく、他の皆もそう思っただろうと思われる。
とりあえずここで分かることは立ち話ですむぐらいの長さではないなということが分かった。
「まぁ立ち話もなんだから座って。」
「立ち話ですまない話ならまた後日にさせていただきたいのですが。」
桂の頭の中には“早く立ち去りたい”の一言しかなかった。
いくら校長とはいえ、貴重な放課後の時間をつぶされるのはたまったもんじゃない。
「そんなことゆーなよー。ゆっくり話をしようじゃないか☆」
「私はしたくありません。」
いつもはこんなことはないのだが、段々と素が出てしまっていた。
でも仕方の無いことだろう。相手はしばらく自分を放しそうに無い。
「んー……じゃあ、別に聞かなくてもいいけど……即・退学★」
コイツはタチの悪い馬鹿である。
桂は校長に対して失礼ではあるが、そう感じる他無かった。
「………分かりました。聞きます。」
校長室にあるソファに腰をかけ、呆れた顔で校長の顔を見上げた。
校長もそれに満足したのかニコニコと微笑みながら腰をかける。
このとき、桂はあることを思っていた。
今日の夕飯はなんだろう……と。
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- 2005/08/26(金) 19:34:42|
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ガチャッ
鍵をガチャッとする音が聞こえ、その方向に体ごと視線を向けた。
ここの鍵を持っている人物は自分と要のみである。
他に鍵を持っているはずがない。
だけど、そこにいたのは要じゃなかった。
「こんにちわ。」
「………」
見つめることしか出来なかった。
目の前にいたのは要じゃない。
確かにそういう理由もある。
しかし、それだけじゃなかった。
これはなんと表現をしたらいいのだろう。
人。人だといわれたら確かに人だ。
言葉も通じるみたいだし、形も人に一番近いだろう。
ただ、人にはありえないものがその人にはあった。
背中に“羽”が生えていたのである。
その羽はこの狭い家にはもったいないくらいに綺麗な羽だった。
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- 2005/08/25(木) 17:03:50|
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あれから数時間がたち、夜になるが要はまったく戻ってくる様子がなかった。
最近現実味がない出来事ばかりが襲ってきていたので、今回も何かあるかが分からない。
別に普通だったら大学生が一人でふらふら出歩いているなんてことに対して心配もなにもないだろう。
しかし、状況が状況なのである。
ここで心配しないで何が家族だと思うだろう。
「……遅い……」
いつもなら今日の夕飯当番は要なので要が料理を作っている横で口を出しつつ適当に手伝っている予定だった。
それなのに今、目の前には既に出来た夕飯があり、その前に俺が一人座っている。
テーブルの上においてあるのは二人前の食事。
椅子に座っているのは一人。
なんとも寂しい食卓である。
「はぁ……」
最初はいきなり窓から出歩いて何やってるんだとどういう風に怒ろうかいろいろ考えていたが、ここまでくるともう怒る気にもならない。
帰ってきたらまずは“おかえり”という。
それは俺にしか出来ないことだから。
心残りはたくさんあるけれどもそうすることにした。
「……(それにしたって遅すぎだろ)……」
椅子に座り、目の前の食事を凝視しながら対応策を色々考え出していた。
勿論警察に通報するとか、友人と一緒に探しにいくという策も頭の中で出ていた。
しかし、最終的には“待つ”ということに落ち着いてしまっている。
そこから動き出すことができないのである。
- 2005/08/25(木) 17:00:40|
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そして又暇になったのである。
「………」
とりあえず部屋の中にあった本で読んでいないものがあったため、読もうとするが中々集中ができない。
数ページ読んだだけでベッドのしたに放り投げてしまった。
だからといってそれを取りに行こうとは思わなかった。
部屋の中にいても疲れがとれるわけでもない。
冷たい風にあたりに行こうと外へ出かけることにした。
簡単な身支度だけして廊下へでた。
一応要にも出かけることを伝えなければならないので要の部屋にもよった。
「要」
ドアをガチャっとあける。
すると要の姿がなかった。
一瞬だけトイレにでも行ったのかと思っていたが、そうではないということにすぐ気がついてしまった自分がいた。
それは、窓が開いていたから。
すぐに直感した。
何かがあったのと。
そしてこの光景はどこかで見たことがあった。
普段と変わらないのに、何故か窓が開いている。
それは一度だけしかなかったが、鮮明に覚えていたことだった。
そう、あの少女の存在。
これからどうしたらいいのかが分からずにただ、立ち尽くすしかなかった。
- 2005/08/25(木) 16:58:50|
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授業も終わり、光とは別行動になった。
光はサークルへ。俺は家へ。
しばらくは安静にして休んでいたかった。
夢に翻弄されるわ、変な少女はやってくるわ…もう、非現実的過ぎる。
帰りの電車の中でもずっとうとうとしていた。
家につくとふらふらしながらも自分の部屋へ入った。
すると隣では多分すでに要は帰ってきていたのだろう。
がさごそと物音がした。
トントン
「……要?」
ノックをしたあとに扉を開けると、要は何かを探している様子だった。
きっと普段は全然使わないものだったのだろう。押入れの奥底まで探すほど熱心だった。
「神楽。帰ってたんだ?」
「あっ……うん…。」
俺はとりあえず“この状況何?”というまなざしで要を見ていた。
要もそれに気づいたようで、あぁと口で付け加えた。
「ちょっとさ、漫画探してるんだよね。」
「漫画?」
「○国少年パプ○くん」
俺的にはあまりついていけないノリの漫画だったのだが、要には凄く面白い漫画だったらしい。
たしかそれは俺が小学校ぐらいに大ブレイクした漫画だ。
「なんでいきなり。」
「なんでって……読みたくなったから。」
その言葉に呆れたわけでもなかったが、一緒に探すのは面倒なので部屋に戻ることにした。
- 2005/08/25(木) 16:57:33|
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「まもなく、萩窪(はぎくぼ)、萩窪でございます。」
丁度話の区切りがついたところに学校の最寄り駅である萩窪駅についた。
俺と要は皆が降りる波に流されるように一緒に降りて行った。
そこからは色々な列が出来ていて、またついていく形になる。
定期で改札をでて、(要は切符)そこから10分くらいかけて学校へ行く形になる。
電車内ではまだ少し気持ち悪そうだったが、外に出ると顔色はだんだんと良くなっていった。
「じゃあこれから授業行くけど大丈夫か?」
「心配しすぎ。平気だって。」
じゃ、と俺のほうが少し早めに声を出して軽く右手を上げた。
違う方向へ行こうと体を向けようとしたときに要のほうも「気をつけるんだぞ」と言って別方向へ向かう。
俺一人になり、講義の部屋へつくと光がいた。
「おう。もう平気なのか?」
光が珍しく心配そうな顔をしてみてきた。
「あぁ。心配かけたみたいで悪かったな。」
だからといってそれを笑うこともなく、微笑で返す。
いつもならばこの時間は講義をとる人間であふれているはずなのだが、今日だけはなぜか少なかった。
それについては光も不明だったらしい。
だからといってそこまで気にすることでもなかったので、ほっておくことにした。
「そういえば前に『血の雨』についてのニュースやってただろ?」
このニュースはとてつもなく気になっていたニュースだった。
本当に血の成分だったのかを世界中で調べたりしているみたいだったが、それについてはまだ未定らしい。
ネット等のうわさでは“死者が大量にでる神からの予言”とも噂されていた。
「あぁ……それがどうした?」
「あれさ、地球上には存在しない成分だったらしいぜ。」
普通に血のような赤い雨が降ること自体わけが分からないって言うのに今度は地球には存在しない成分と来た。
色々自分の身の回りに起きていることを考えると段々現実味さえなくなってきていた。
「へぇ……」
「あれ?もっと驚くかと思ったのに。」
「十分驚いてるよ…」
疲れすぎたのだろう。俺の中でもうどうでも良くなっていった。
- 2005/08/25(木) 16:55:02|
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俺と要は電車で行くために早く家を出ていた。
要の場合はバイクがあるために電車で行かなくても良いのだが、なんとなく俺のことが心配だったのか一緒についてきたのだ。
「別にバイクで行けば良かったのに。」
「あれから調子悪そうだったから。」
そういうところはやはり双子で一緒に生活しているだけあって、相手の体調は一発で見抜いてしまうのだ。
俺はそういう要のいいところを見抜いていた。
「なぁ……ひとつ変なこと聞いて良いか?」
「?いいけど?」
神楽がうつむいて真剣な顔して聞くのをみて、ここで笑ったりしてはいけないと感じて普通に返事を返した。
「…イエス、ノウって……分かるか?」
「“はい”か“いいえ”の差だろ?俺だって中学レベルのやつは分かるぜ?」
流石にイエスとノウを人の名前だという風には分けなかったようだ。
夢に出てきたからと言って要が関係したりというのはないとは思っていたが、あまりにも似すぎていたのがいけなかった。
そもそも夢というのは頭の中での想像から出来るもの。
それが現実の世界に関係しているとは誰も思わないだろう。
しかし、やはり神楽にはこれが夢だけで終えられるものだとは思えなかった。
「そうだよな……サンキュ。」
「?何かあったのか?」
「いや、何もない。」
俺の様子のおかしさに流石の要も心配そうにしていたが、これは説明しても信じてはくれない問題なので言わないでいた。
要のほうもよほどのことがあったのだろうとは思っているが、あまり深入りはせずにいた。
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- 2005/08/16(火) 19:22:54|
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お久しぶりです。はい。
分かってます。更新全くしませんで。
これを読んでいる人がまだいるかどうかは定かではありませんが、一応まだ運営中。ちゅう。
今回は友人である啓より「Musical Baton」というものをいただいてしまったのでそれを書こうかと。
これ以降の更新日は不明。しかもワードすら最近開いてません。(ゴメンナサイ…)
◆Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) 一応i-○odユーザーなのです。
パソコンに入ってるのは…442.6MBでした。(今調べた)
思ったより入っててびっくりデス。
◆Song playing right now (今聞いている曲) ドリ○ターズですかね。(え?)
SEE○とかのオープニングエンディングも聴きます。
でも最近はドリ○。周りから年齢を詐称しているのではといわれます。
◆The last CD I bought (最後に買ったCD) 私実はCDは2回しか買ったことがないのです。
なのでその最後のCDを…。(意味ない)
最後に買ったのはトリックのサントラです。トリック最高。
◆Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)ドリフの曲(ほんとに○んとにご苦労さん・ドリフのズンドコ節等)
種デス・種の曲(色々)
60〜80年代の曲も好き。
様々な曲を満遍なく流行に乗り遅れかける程度に聴いてます。
◆Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)突然ですが、和維さん
壱居さん
飛瀧雪さん
涼さん(見てるかな…見てなさそう。)
あとはあえて華月咲夜さん(あとで押し付けます。)
5人出し切りました。頑張った…。
突然名前が出ましたが、上に出ている人以外でもやってみたい人があればやってみてください。そして広めてください。
ついでにドリ○も広めてください。
- 2005/07/31(日) 19:59:04|
- バトンコーナー。|
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文字不足もあり、パソコンが調子悪いのもあり、スランプもあり。
そんなこんなで更新がぱったり途絶えました……。
もうすぐ悪魔の実習があるのでそれが終わったら少しずつ更新していく予定です。
頑張れ自分。やるきを出すんだジョー。(誰)
関係ないですが、これから友達とZガ○ダムを見に行きます。
本当は義兄と姉と一緒に行こうという話しがあったのですが、義兄がテスト間近ということもあって今日に至ったわけです。
水曜日1000円に感謝。
シャアを見に行ってきます。(え?)
- 2005/06/15(水) 10:27:16|
- 現実逃避|
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「“適合者”って……何ですか?」
「適合者とは、『うまくあてはまること。よくかなうこと。』(適合)が人間に当てはまった状態のことである。ばーい第5版広辞苑より。」
そんなことを言って欲しかったわけではなかったので、桂はどうしたらいいか分からなかった。
そして桂の言った質問に辞書の言葉を何もひかずに言った校長に何秒かの沈黙が起こってしまった。
「えーっと……そういうことが言ってほしかったのではなくて…」
「校長。話が脱線しそうになりつつあります。」
このままだといつ終わるのか分からない話を尽かさず教頭が突っ込みを入れる羽目になった。
この教頭の言葉により、話は脱線せずにすむ。
「ある“鈴”の存在について、君は知っているかね?」
普通の鈴ならば知っているが、校長の言う鈴はそういうものではないらしい。
聞いている限り、それもかなり凄い鈴みたいだ。
真剣に話をしたいらしいので、とりあえず続けてみることにした。
「……いえ。」
「陰と陽に別れている鈴のことだ。
……ところで“太極図”というものを知っているかね?」
桂はここで確信した。
あと1時間以上は家に帰れないな…と。
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- 2005/05/14(土) 18:47:12|
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様々な授業が終わり、HRも必要事項だけ担任がいう。
すると学級委員がいつものように号令をかけ、学校サイクルが終わっていった。
特に部活に入ってなかった桂は帰る準備をしていた。
「浅岡。ちょっとだけいいか?」
いつもならばこれから帰る準備をし終わったら下駄箱へいき、上履きを中へ入れて帰るというサイクルが崩れてしまった。
そんな桂を呼び出したのは担任の先生でもクラスメイトでもなく、何故か教頭先生だった。
桂自身ではなんて微妙な地位の人が来たんだと思ってしまったが、相手には漏らさないように営業用の顔を保っていた。
普通、こういう場合は教頭先生ではなく担任や、放送室から流すアナウンスから呼ばれるものだ。
なのに直接、しかも教頭先生ときている。
校長先生よりはましな気はするが、どちらも気持ちだけであまり変わらなかった。
「はい……。」
とりあえず、その場で呼ばれて思ったことは“俺の名前知ってたんだ……”だった。
場違いな感想だったにもかかわらず、そこに目が言ってしまうのは些かどうなのだろう。
桂は荷物を置いていこうとすると、教頭に持ってっていいといわれてしまった。
仕方なく荷物を持って校長室の前まで案内をされた。
教頭は中へ入らずに桂を先に中へ通す。
「君が朝岡君か?」
「えっ……あぁ、まぁ。多分。」
少し緊張していたのもあるかもしれない。
このときに“多分”といったのは、ありえないかもしれないが、自分が養子だったらということもあるしという又も場違いな考えから出てきたものだった。
「はっはっは。安心したまえ。浅岡という人物はこの学校では君しかおらんよ。」
心の中で“知ってたんならいうなよ。”という言葉があったかどうかは本人しだいだが、桂はずっとポーカーフェイスを保ったままだった。
「しかし今回は生徒としての君ではなく、“適合者としての君”を呼んだのだよ。」
校長の意味の分からない言葉に桂はポーカーフェイスが崩れかけてしまっていた。
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- 2005/05/10(火) 23:07:56|
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桂は現役の高校生であるために、電車で2駅ほどの私立高校に通っていた。
ゆっくり行ったとしてもせいぜい20分ほどでついてしまう距離なのだが、何せ家の中があの状態なので家にいることも出来ない。
桂にとって学校とは逃げ場に等しかった。
「桂、今日も早いね。」
校門に入ろうとしたときに横からの声が聞こえた。
ちらっと見てみると運動部の朝練なのかジャージ姿でうっすらと汗が見えた。
「家にいても仕方ないからな。」
「確かに。あの家凄いもんねー。」
この女子は寺本 加絵(てらもと かえ)、桂の幼馴染である。
小学校からの付き合いではあるが、中々に気の合うやつだった。
実は桂の家にも泊まったことがある。
普通はそういう日は少しでも気を使うのかもしれないが、朝岡家はそういう気を使うことも全く知らない。
なので、加絵自信もあの家の苦労は良く分かっていた。
「朝練だろ?早く行けよ。」
「うん。じゃ、またあとで。」
加絵は校門の外を走り出した。
その姿を大して見送りもせずに校門の中へ入っていく。
歩いて階段を登ってもほとんど生徒の姿はなかった。
廊下を歩いているときに一瞬だけ教室のなかを見ても大体1〜2人くらいしかいない。
自分の教室へ行っても誰もいなかった。
朝練をしている人たちも荷物は多分部室へ置いているのだろう。
「………」
窓側にある席に座ってまずはぼーっと外を眺める。
空は雲がきれいに散らばっていて、下にある校庭では男子サッカーをやっていた。
家の中があんななだけにこの今の状態がとても喉かで幸せなひと時だった。
5分間くらいそうやっても大抵だれも来ないので、課題をやることにした。
この流れもいつものことで、誰も気にする人はいない。
英語の辞書を手に取り、教科書とノートを開く。
宿題となっていたところにしるしがしてあったため、そこを開いて訳を考え始めた。
ここでやっているおかげで家で宿題等をやったことがない。
それから20分くらい経ち、チャイムがなる5分前くらいからぞろぞろと人が入り始める。
桂に対しおはようと声をかけてくるやつもいれば、無視して他のやつに話しかけるやつもいる。
そうして一日が始まっていった。
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- 2005/05/04(水) 18:59:39|
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朝の7時丁度に、朝岡 桂(あさおか けい)は目を覚ました。
普通ならば目覚まし時計がなり、その音に無理やり起こされるのが普通なのだろうが、桂は違った。
その原因は、これからくる“ある物”に起こされまいとする必死の行為から成り立っていた。
カンカンカンッ!
目を覚ましてから1分も経たずに原因のものが出てきた。
本当は、なる寸前に耳を塞いでいるため音が不明ではあるが、ふさいでいないとその後頭が麻痺するほどに五月蝿い音のために耳をふさぐしか方法はない。
「おーいっ!朝だぞー!!」
この尋常じゃない音を鳴らしている本人は桂の父親である、朝岡 裕次郎(あさおか ゆうじろう)であある。
最初は凄く抗議をしたりしていたのだが、本人にとってはコレが一番良い起こし方なのだという。
確かにこの音を聞くまいと早く目覚めることが出来るのはうれしいが、目覚めた後にこの音が来ても不快な音でしかない。
「………うるせぇ音だな。」
今となっては抗議をすることさえ諦めてしまった自分に少しでも気分が紛れるようにほんの小さい声で反撃するしかなかった。
そんな反撃も聞こえていないために反応するひとも当然いない。
少し寂しくなった桂は、のんびりと起き上がって支度を始めた。
もちろんそんな中でもあと1時間はその音が鳴り止むことはなかった。
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- 2005/04/26(火) 22:19:19|
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「で、どうなんだ?」
「そうだねぇ……設定は整ってきてるよ。」
「そうか。」
「とりあえずアレが必要なんだよね。」
2人の間でしか分からないものがとても必要だった。
それは今後世界が酷く変わっていくこととなる。
「その前に俺は対極であるものを取り返さなくてはならない。」
凛慈は手元にある鈴をみた。
そこには“陰”と記されている。
“陰”があるということは“陽”があるということ。
つまり対極が存在する。
「そうだね。適合者が現れないうちに早くね。」
「あぁ。」
そういうと、白髪の男は歪の中へ入っていった。
その姿を確認すると、凛慈は鈴を鳴らして口を開く。
「封」
その一文字にとても重みがあるように歪はどんどん小さくなっていった。
そして歪とともに森の中のものがすべて元通りになっていた。
- 2005/04/24(日) 09:07:45|
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「門」
重そうな口から発せられた言葉を鈴が感じ取ったように少し違った音で鳴り始めた。
その鈴の向こう側から小さな歪が出来てくる。
歪は段々と大きくなり、背丈は大体2メートルくらいにまで大きくなった。
「解」
その言葉を聞くと同時に一人の人間が現れた。
白髪の髪を後ろで束ねている。
年齢は見た目で25歳前後だろうか。
その人間はこの世界とは思えない格好をしていた。
「久しいね。凛慈(りんじ)」
あの張り詰めた空気からでてきたとは思えない微笑で挨拶をしてきた。
凛慈と呼ばれた男はその挨拶を無視したまま話をしようとする。
「そっちの準備は進んでいるのか?」
「少しぐらい談話してもいいんじゃないのかい?」
ふぅと軽いため息をついて凛慈に言った。
それでもやはり凛慈にはそんな気力もなかった。
- 2005/04/24(日) 09:05:38|
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―――――――リン……リン…
木々の音が心地よく、小鳥たちの鳴き声が聞こえてくる森の中に1つの鈴が存在した。
森の中心で、立ち入り禁止の看板があるずっと奥だった。
…リン……リン……
その鈴の音が大きくなると、次第に森の中の様子が変わっていった。
優しい木々の音が聞こえるはずの森からはどこか張り詰めた音になり、小鳥たちは何かにおびえるように逃げ出した。
鈴を鳴らしている本人は気にしている様子はなく、ただ鈴を鳴らし続けていた。
- 2005/04/24(日) 09:04:10|
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私と私の友人たちで作っているブログサイトです。
名前のとおり友人”ムッキュ”について観察しています。
われらのアイドルです。
ぜひ一度見に行ってみてください。
みんなががんばって更新しています。(私はあまり…)
- 2005/04/20(水) 09:33:51|
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更新してみました。まとめて。
本当はもう少しあるんですが、これ以上やるとまたとまってしまいそうなのでここでストップ。
なんとか3話目まで行きました。やったー自分。(寂)
周りにどんどん抜かれつつも頑張っております。
ちなみに、この小説は多重次元化計画に向けて動き出してます。
(動き始めたのは今日です。)
1話目を書いてます。
いつかアップするかもしれません。
しないかもしれません。(ヲイ)
まぁそんなもんです。
これから先、RO(ラ○ナロク)をやるために更新がめっさストップする羽目になると思いますが温かい目で見守ってくださいませ。
- 2005/04/08(金) 20:52:53|
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